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『オーバーロード』を見始めよう(見直そう)と思って調べると、TVアニメが第1期から第4期まであるうえに、2017年の劇場版総集編が2本、さらに2024年公開の劇場版「聖王国編」まで出てきます。「結局どれをどの順番で見ればいいの?」と手が止まってしまいますよね。
とくに迷いやすいのが劇場版「聖王国編」をどこで挟むかです。ネットで調べても「第4期のあと」と書く記事と「第4期の途中」と書く記事があって、余計に混乱します。
さらにややこしいのが、この作品にはアニメ以外の入り口が3つあることです。原作小説、コミカライズ(漫画版)、スピンオフ漫画がそれぞれ別の巻数で並行して出ていて、アニメを見終わったあとに「次はどれを開けばいいのか」でもう一度迷うことになります。
この記事では、オーバーロードのアニメを見る順番、劇場版「聖王国編」の位置づけと挟み方、総集編2本を使うかどうかの判断、そしてアニメの次に原作のどこへ移るかまでを、2026年9月7日時点の公式発表情報だけをもとに整理します。この記事にストーリーのネタバレはありません。
なお、放送年・話数・公開日・配信開始日は、すべて公式サイトと公式の配信サービスに書かれている記載だけを使っています。記事の末尾に、参照した公式ページのURLを取得日つきで一覧にしました。
まずは劇場版の雰囲気を、公式の本予告でどうぞ。
オーバーロードを見る順番(結論の一覧表)
結論から言うと、TVアニメを第1期から放送順に見て、最後に劇場版「聖王国編」を見るのが分かりやすい順番です。
| 順番 | 作品 | 種別 | 放送・公開年 | 話数 | アニメーション制作 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | オーバーロード(第1期) | TVアニメ | 2015年 | 全13話 | マッドハウス |
| 2 | オーバーロードⅡ(第2期) | TVアニメ | 2018年 | 全13話 | マッドハウス |
| 3 | オーバーロードⅢ(第3期) | TVアニメ | 2018年 | 全13話 | マッドハウス |
| 4 | オーバーロードⅣ(第4期) | TVアニメ | 2022年 | 全13話 | マッドハウス |
| 5 | 劇場版「オーバーロード」聖王国編 | 劇場版(完全新作) | 2024年 | 劇場作品1本 | マッドハウス |
放送年・話数・制作は、いずれも公式の配信サービス(dアニメストア)の作品ページに書かれている表記です。
TVアニメは各期13話ずつで、第1期から第4期まで合計52話。話数だけ見ると多く感じますが、1期ずつ区切りがはっきりしているので、週末にまとめて1期分ずつ進めるとテンポよく追えます。
このほかに2017年公開の劇場版総集編が2本ありますが、これは第1期をもとにした劇場作品なので、順番に入れなくても本筋は問題なく追えます(使いどころは後述します)。
同じように「どこから見ればいいか分からない」作品をまとめて確認したい方は、アニメの見る順番まとめもあわせてどうぞ。
配信サービスで並び順を間違えないための注意点
タイトルの表記はシンプルで、第2期以降は「オーバーロードⅡ」「オーバーロードⅢ」「オーバーロードⅣ」とローマ数字が付くだけです。配信サービスで作品名を検索したときも、このローマ数字を数字の2・3・4に読み替えれば並び順で迷うことはありません。
ここでひとつ落とし穴があります。第2期と第3期は、公式の配信ページではどちらも放送年が2018年と表記されているという点です。一覧画面で「新しい順」「放送年順」に並べ替えると、この2つは同じ年のかたまりになってしまい、どちらが先か分かりません。
つまり、年で並べ替えても順番は決まらないということです。判断はローマ数字だけで行ってください。Ⅱ→Ⅲ→Ⅳの順に見れば、それが放送順です。
もうひとつ、作品名の検索でつまずきやすいのが表記ゆれです。サービスによってローマ数字が全角だったり、半角の大文字アイを並べた形だったりします。検索窓に「オーバーロード」とだけ入れて、出てきた候補をローマ数字で選ぶほうが確実です。
第1期から第4期まで、アニメーション制作はすべてマッドハウスで一貫しています。作画や演出の雰囲気が期をまたいで大きく変わらないので、放送順にそのまま進めても違和感が出にくいシリーズです。この点も「素直に放送順で見てよい」と言える理由のひとつです。
第4期については、公式サイトに放送開始日と放送局が明記されています。2022年7月5日より放送開始、放送局は AT-X・TOKYO MX・MBS・テレビ愛知・BS11。配信は ひかりTV・dアニメストア・ABEMA で、7月5日より毎週火曜日24時から地上波先行・最速配信と告知されていました。スタッフは監督・伊藤尚往、シリーズ構成・脚本 菅原雪絵、キャラクターデザイン 田﨑聡、アニメーション制作 マッドハウスです。
劇場版「聖王国編」はどこで見る?(順番が割れる理由)
ここがオーバーロードの視聴順で最大の悩みどころです。ネット上で「第4期のあと」派と「第4期の途中」派に分かれているのには、ちゃんと理由があります。
劇場版「聖王国編」は、第4期のあとに公開された完全新作です。公開順で言えば最後にあたります。ところが、作中で描かれる出来事は第4期で描かれた出来事のあいだにあたるとされていて、公開された順番と作中の時系列がずれているのです。
原作の巻で見ると位置がはっきりする
この理由は、原作小説のどの巻を映像化したかを並べると腑に落ちます。まず、KADOKAWA公式の商品ページで確認できる巻のタイトルは次のとおりです。
| 巻 | タイトル |
|---|---|
| 11巻 | オーバーロード11 山小人の工匠 |
| 12巻 | オーバーロード12 聖王国の聖騎士 上 |
| 13巻 | オーバーロード13 聖王国の聖騎士 下 |
| 14巻 | オーバーロード14 滅国の魔女 |
| 15巻 | オーバーロード15 半森妖精の神人 上 |
| 16巻 | オーバーロード16 半森妖精の神人 下 |
12巻・13巻のタイトルが聖王国の聖騎士の上下巻になっている点に注目してください。劇場版のタイトル「聖王国編」とそのまま対応しています。
そのうえで、ファンのあいだで整理されている映像化範囲の対応関係は、おおよそ次のとおりです。公式が巻数の対応を発表しているわけではないため、あくまで目安として見てください。
| 映像作品 | 対応する原作小説(目安) |
|---|---|
| 第4期(オーバーロードⅣ) | 10巻・11巻 と 14巻 |
| 劇場版「聖王国編」 | 12巻・13巻 |
第4期は12巻・13巻をいったん飛ばして14巻まで進んだ構成になっていて、その飛ばされた12〜13巻を丸ごと映像化したのが劇場版「聖王国編」、という位置づけです。だから、時系列を厳密に追うなら第4期の途中に挟むべきだ、という説明が出てくるわけですね。
順番の説明が記事によって割れているのは、書き手が「公開順」を基準にしているか「作中の時系列」を基準にしているかの違いというだけで、どちらかが間違っているわけではありません。
なお、解説サイトのなかには「第4期の第何話と第何話のあいだ」と話数まで特定して書いているものもあります。ただし、公式サイトにも公式の配信ページにも、話数レベルの対応は記載されていません。この記事では、公式が示していない数字は断定しない方針を取ります。原作を持っている方は、手元の巻数と照らし合わせるのがいちばん確実です。
3つの挟み方で、体験がどう変わるか
「第4期のあと」か「途中」かは、正解がひとつに決まる問題ではありません。どちらを選ぶかで、得られるものと失うものが変わるというだけです。3つの挟み方を並べて比べてみましょう。
| 挟み方 | 得られるもの | 失うもの | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| A. 第4期を全部見てから劇場版 | TVシリーズを止めずに走り切れる。劇場版を最新作として一番いい状態で見られる | 第4期の後半を見ている時点では、聖王国編の出来事をまだ知らない状態になる | 初見の人。まずは全体を通したい人 |
| B. 第4期の途中で劇場版を挟む | 作中の時系列に近い順で体験できる。物語の前後関係が頭のなかで整理しやすい | TVシリーズの流れが一度切れる。劇場作品1本ぶん、間が空く | 2周目の人。時系列にこだわりたい人 |
| C. 劇場版から先に見る | 劇場版は物語がひとまとまりで完結しているので、単体でも見終われる | 舞台となる国や勢力の関係が積み上がっていないぶん、背景が分かりにくい | 映画1本だけ見たい人。TVシリーズに入るか迷っている人 |
この表で言いたいのは、Bを選んでも損はしないし、Aを選んでも損はしないということです。違うのは「どこで初めて聖王国編の出来事を知るか」だけで、どちらの順でも見ていない話は残りません。
そして、あとから取り返せるかどうかを考えると、AとBには差があります。Aを選んだ人は、劇場版を見たあとに第4期の終盤だけ見返せば、Bに近い体験に寄せられます。一方でBを選んだ人が「やっぱりTVを通しで見たかった」と思っても、初見の驚きは戻ってきません。迷ったらAのほうが、あとから調整できるわけです。
Cについても一言だけ補足しておきます。劇場版だけを先に見るのは、シリーズに入るかどうかを決めかねている人には合理的な選択です。ただし、その1本で「合わない」と判断してしまうのはもったいない面があります。劇場版は本編と別の国が舞台で、シリーズ全体のなかではやや毛色が違うからです。シリーズの標準的な手ざわりを知りたいなら、第1期の序盤のほうが判断材料になります。
迷ったら「第4期を見終えてから」でOK
では初見の人はどうすればいいかというと、第4期を最後まで見てから劇場版に進むので大丈夫です。理由は3つあります。
- 劇場版は第4期までを見た人が理解できる前提で作られている(登場人物や国の関係が第3期までの積み重ねの上にある)
- 舞台となるローブル聖王国は本編と別の国で、聖王国編の物語自体はひとつのまとまった話として完結している
- 途中で映画を挟むより、TVシリーズを4期分まっすぐ走り切ったほうが単純に見やすい
逆に「時系列どおりに体験したい」というこだわり派の方は、第4期を最後まで見たあとに劇場版を見て、その流れでもう一度第4期の終盤を見直すと、つながりがきれいに見えてきます。
劇場版を手元に置いておきたい方は、Blu-rayが通常版と限定版の2種類で出ています。まずはシンプルに本編を、という方はこちら。
映像特典もふくめてしっかり手元に残したい方は、限定版が向いています。
劇場版総集編2本は「第1期の代わり」になる?
2017年に公開された劇場版総集編は、次の2本です。公開日は第1期の公式サイトに告知されているものです。
| 作品 | 上映開始 |
|---|---|
| 劇場版総集編「オーバーロード」不死者の王(前編) | 2017年2月25日 |
| 劇場版総集編「オーバーロード」漆黒の英雄(後編) | 2017年3月11日 |
多くの解説記事は、この2本について「見なくていい」で話を終えています。それ自体は間違っていません。ただ、どういう人なら使えるのかが書かれていないので、判断のしようがないんですよね。
「置き換え」に使えるか、「おさらい」に使えるか
総集編の使い道は、大きく2つに分かれます。第1期そのものの代わりにする(置き換え)か、すでに見た第1期を思い出すために使う(おさらい)かです。この2つは要求される情報量がまったく違うので、同じ基準では判断できません。
| あなたの状況 | 総集編で足りる? | 理由 |
|---|---|---|
| これから初めてオーバーロードを見る | 足りない(第1期のTV版から入る) | 総集編は再編集作品なので、13話ぶんの情報がそのまま入っているわけではない。初見でいちばん大事な「誰が誰なのか」が薄くなる |
| 第1期を見たが、数年空いている | おさらいには向く | 世界観と主要な立ち位置を短時間で思い出せる。細部が抜けても、第2期を見ながら補完できる |
| 第1期を最近見て、そのまま第2期へ進む | 不要 | 記憶が新しいうちは、総集編を挟むだけ時間が延びる |
| 第1期の途中で止まっていて、続きから再開したい | 足りない | 止まった地点までの再確認には使いにくい。止まった話数の1〜2話前から見直すほうが早い |
| 劇場作品としてシリーズを追いたい | 見る価値あり | 劇場版が3本(総集編2本と聖王国編)そろうので、劇場公開作品を全部押さえたい人向け |
いちばん多いのは2行目のケースだと思います。第1期の放送は2015年、第2期は2018年ですから、リアルタイムで追っていた人ほど、あいだが空いているわけです。そういう人にとって総集編は、13話ぶんを見返す時間はないけれど世界観だけ思い出したい、という需要にちょうど合います。
逆に言えば、配信で一気見しようとしている人には総集編の出番はほとんどありません。第1期から第4期まで続けて見られる環境では、記憶が薄れる隙がないからです。総集編が効くのは「間が空いた人」だけ、と割り切って構いません。
初見の人が総集編から入らないほうがいい理由
これから初めて見る方には、総集編ではなく第1期のTV版から入るのがおすすめです。
オーバーロードは、拠点に暮らす面々の名前と役割を覚えられるかどうかで面白さが変わる作品です。登場する人物が多く、しかも所属や立場がそれぞれ違うので、最初の13話でその関係が頭に入っているかどうかが、そのあとの4期分の見やすさを決めます。
総集編はどうしても尺の都合で細部が省かれます。初見だと「今出てきたこの人、さっきの場面にいた人と同じ?」という迷いが増えて、かえって進みが遅くなりがちです。最初の13話はじっくり時間をかける価値がある、というのがこの作品の性格です。
なお、総集編2本の上映時間や、第1期のどの範囲をどう再構成したかについては、公式サイトに具体的な記載がありません。圧縮後の分数を数字で説明している記事があっても、公式発表ではないと考えて、参考程度に受け取ってください。
劇場版「聖王国編」は今どこで見られる?
「映画館で見逃した」という方も、今なら追いつけます。劇場版の公式サイトのNEWSで告知されてきた流れを、日付順に並べると次のとおりです。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2024年9月13日 | IMAXで先行公開スタート |
| 2024年9月20日 | 全国ロードショー |
| 2025年1月10日 | MX4D・4DXでの上映開始 |
| 2025年3月26日 | Blu-ray・DVD 発売(通常版/限定版) |
| 2025年9月26日 | Lemino・dアニメストアで見放題先行配信スタート |
| 2025年11月1日 | そのほかの配信サービスへ順次拡大 |
つまり、2025年11月以降は主要な配信サービスで見られる状態になっています。実際、dアニメストアには劇場版の作品ページがあり、Netflixの日本向けページにも本作が並んでいます。
TVアニメの第1期から第4期も主要な配信サービスで扱われていることが多いので、一気見するなら配信サービスを1つ契約して、TV4期分と劇場版をまとめて消化するのが手っ取り早い進め方です。どのサービスを選ぶか迷う場合は、配信サービスの比較も参考にしてみてください。
配信状況は自分で確認するのが確実
ここは正直にお伝えしておきます。配信サービスの取り扱い作品は入れ替わります。 どのサービスに何があるかを記事側で断定しても、数か月後には変わっている可能性があるので、この記事ではサービスごとの配信可否を一覧にはしていません。
代わりに、確認の手順だけ示しておきます。
- 契約を検討しているサービスの作品検索で「オーバーロード」と入力する
- 出てきた候補のうち、ローマ数字なしの1本(第1期)とⅡ・Ⅲ・Ⅳの3本、そして劇場版がそろっているかを見る
- TVシリーズだけあって劇場版が無い、という状態もあり得るので、劇場版の有無は個別に確認する
- 無料お試し期間があるサービスなら、契約前に検索だけしてみるのがいちばん早い
シリーズ全体を一気に見たい人にとっては、4期分と劇場版が同じサービスに全部そろっているかが実質的な決め手になります。1本だけ別サービス、という状態はいちばん面倒なので、そこだけ先に確認しておくと後悔がありません。
なお、2025年7月にはABEMAでシリーズを41時間かけて一挙無料配信する企画が実施されました(公式NEWSで告知)。こうした一挙配信は不定期に行われるので、急いでいないなら公式Xを追いかけておくと、無料で追いつける機会に当たることもあります。
小説16巻・漫画19巻・スピンオフ12巻——アニメの次にどれを開く?
アニメを見終えたあと、多くの人がここでもう一度つまずきます。オーバーロードには原作小説・コミカライズ(漫画版)・スピンオフ漫画の3系列があり、それぞれ巻数が違うからです。
劇場版の公式サイトのBOOKSコーナーには、それぞれ次のように記載されています。
| 系列 | 刊行状況(公式サイトの記載) |
|---|---|
| 原作小説 | 1〜16巻 好評発売中 |
| 漫画(コミカライズ) | 1〜19巻 好評発売中 |
| スピンオフ漫画 | 1〜12巻 好評発売中 |
巻数が多い=話が進んでいる、ではない
ここがいちばん誤解されやすいポイントです。漫画版のほうが小説より巻数が多いからといって、物語が先まで進んでいるわけではありません。
小説と漫画では、1冊に収まる分量がまったく違います。文章で書かれた1冊ぶんの内容を、漫画で描くと数冊に広がるのが普通です。つまり、同じ物語を3つの系列が別々の速度で進んでいるという状態なんですね。
これを知らずに「アニメの続きが読みたい」と思って漫画の最新刊を手に取ると、すでにアニメで見た場面が描かれていて驚くことになります。逆に、漫画から入った人が小説の同じ巻数を買うと、話がずっと先に飛んでいて戸惑います。巻数は媒体をまたいで比較できない、と覚えておいてください。
目的別・アニメの次にどれを開くか
では、アニメを見終えた人はどれを選べばいいのか。目的別に整理すると次のようになります。
| あなたの目的 | 開くもの | 理由 |
|---|---|---|
| アニメの続きを最短で知りたい | 原作小説の15巻から | 映像化された範囲の先にあたる(下の節で詳しく説明します) |
| アニメで省かれた描写も含めて味わい直したい | 原作小説の1巻から | アニメは尺の都合でエピソードの取捨選択が入っている。読み直すと発見がある |
| 文章より絵で追いたい/小説は読み慣れていない | 漫画版の1巻から | アニメと重なる範囲から始まるが、絵で追える。ただし進みはゆっくり |
| 劇場版で描かれた聖王国編を文章で読みたい | 原作小説の12〜13巻 | 聖王国の聖騎士の上下巻。劇場版と読み比べられる |
| 本編のあいまに軽く楽しみたい | スピンオフ漫画 | 本編の物語を進める役割ではないので、いつ読んでもよい |
アニメを見終えた人にいちばん多いのは1行目だと思います。その場合は迷わず小説の15巻からで大丈夫です。
一方で、「小説は読み慣れていないから漫画で」と考えている方には、ひとつだけ心づもりが必要です。漫画版はアニメと重なる範囲から始まるので、アニメの続きにたどり着くまでには時間がかかります。それを承知のうえで「絵で追い直したい」なら良い選択ですが、「続きが早く知りたい」という目的には合いません。
もうひとつ、判断を分ける観点を挙げておきます。あなたが「順番」を気にする理由が、話の流れを取りこぼしたくないことにあるのか、コレクションとして揃えたいことにあるのかです。前者なら小説一本に絞るのがいちばん迷いません。後者なら3系列を並行して集めても問題ありません。物語の理解という意味では、どれか1系列を通せば十分だからです。
「ぷれぷれぷれあです」などの付録アニメはどこに入れる?
もうひとつ、順番の話でよく出てくるのがちびキャラアニメ「ぷれぷれぷれあです」です。公式の配信ページでは、全8話・2015年・制作はスタジオぷYUKAI、ジャンルはショートと表記されています。各期のBlu-rayには、同じシリーズの映像特典が収録されています。
こうした付録枠のアニメについては、本編の見る順番に組み込まなくて大丈夫です。判断の基準はシンプルで、見なくても本編の理解に穴が空かないかの一点です。ショート作品や特典映像は、本編のキャラクターを別の切り口で楽しむためのもので、物語を先へ進める役割は持っていません。
順番に入れないほうがいい実務的な理由もあります。付録枠は配信サービスに置かれていないことがあるからです。本編は配信で追えても特典映像はBlu-rayにしかない、という状態は珍しくありません。そこを順番の必須項目に入れてしまうと、「見られないから先に進めない」という詰まり方をします。
本編を見終わったあとのお楽しみとして置いておく。これがいちばん扱いやすい位置づけです。
アニメの続きは原作小説の何巻から?
第4期と劇場版まで見終えると、次に気になるのが「この先はどうなるの?」ですよね。
- アニメの続きを原作で読むなら、15巻から
- 原作小説は現在16巻まで刊行(公式サイトのBOOKS表記は1〜16巻好評発売中)
- 16巻はオーバーロード16 半森妖精の神人 下(KADOKAWA・新文芸/2022年7月29日発売/364ページ)
先ほどの対応表のとおり、第4期は14巻までを映像化し、飛ばされた12〜13巻は劇場版がカバーしました。つまり映像化された範囲は原作の14巻までということになり、その続きは15巻から読み始めればつながります。15巻・16巻は半森妖精の神人の上下巻で、2冊で一区切りの物語です。
ここでひとつ、正直にお伝えしておくべきことがあります。16巻の発売は2022年7月です。つまり、アニメの続きとして読める新刊は、この記事の作成時点でこの2冊ぶんということになります。「アニメの続きを一気に読み進めたい」という期待で入ると、思ったより早く追いついてしまうかもしれません。
だからこそ、1巻から読み直す選択肢は思っている以上に現実的です。アニメは尺の都合でエピソードの取捨選択が入っているので、通して読むと初見の情報がかなり出てきます。特に第4期が飛ばした12〜13巻(聖王国編)は、劇場版と読み比べると発見があります。
1巻から16巻までまとめて手元に置きたい方には、通しで揃うセットが便利です。
第5期はいつ?
TVアニメ第5期については、2026年9月7日時点で公式からの制作発表はありません。公式サイトのNEWSにも、続編に関する告知は掲載されていません。
ネット上には「原作15・16巻を第5期でやるのでは」といった予想や放送時期の見込みも出回っていますが、公式発表がない以上、確かなことは言えません。この記事では予想は扱いません。
最新情報はアニメ「オーバーロード」公式サイトや公式X(@over_lord_anime)で確認するのが確実です。劇場版の配信解禁が公式NEWSで告知されたように、続編の情報も最初に出るのは公式です。
筆者の判断基準
順番の話は、突き詰めると「何を優先するか」で答えが変わります。この記事で放送順を勧めている理由を、判断の中身として書いておきます。
1つめは、途中で止まらないことを最優先にしているからです。 シリーズものの視聴でいちばんもったいないのは、順番にこだわった結果として見るのをやめてしまうことです。オーバーロードはTV4期と劇場版1本で、決して短くありません。凝った順番を組むほど、次は何だったかを確認する手間が増えて、そこが離脱の入り口になります。放送順は、確認の手間がゼロで済む唯一の順番です。
2つめは、あとから修正できる順番を選んでいるからです。 前述のとおり、放送順で見た人は劇場版のあとに第4期の終盤を見返せば時系列順の体験に寄せられます。逆は効きません。取り返しがつく側を初期値にする、という考え方です。
3つめは、公式が示していない情報を順番の根拠にしないためです。 劇場版が第4期の何話と何話のあいだにあたるかは、公式サイトにも公式の配信ページにも書かれていません。書かれていない対応関係を前提に「ここで挟め」と指定すると、その前提が違ったときに順番ごと崩れます。公式が確実に示しているのは放送順と公開順だけなので、そこを土台にしています。
総集編を順番に入れないと判断しているのも同じ理由です。総集編が第1期のどこをどう再構成したのかを公式は説明していないため、総集編を見れば第1期を飛ばせる、とは言えないからです。分かっていることだけで組むと、放送順になります。
なお、この記事に書いた放送年・話数・公開日・配信開始日は、すべて公式サイトか公式の配信サービスの記載を確認して書いています。参照元は末尾に一覧で置きました。自分で確かめられる形にしておくことも、判断基準のひとつだと考えています。
よくある質問
総集編2本を飛ばすと、第2期で話が分からなくなりませんか?
なりません。総集編2本は第1期をもとにした劇場作品なので、第1期のTV版を見ていれば内容は重複します。第1期を見た人が、第2期に進む前に改めて見る必要はありません。
劇場版「聖王国編」だけ先に見ても楽しめますか?
物語自体はひとまとまりで完結しているので、1本の映画としては見終われます。ただし、舞台となる国と、そこへ助けを求めに行く側の関係は、TVシリーズの積み重ねの上にあります。背景が分かった状態で見るほうが、受け取れるものは確実に多いです。TVシリーズに入るか迷っている段階で、雰囲気を確かめるために先に見る、という使い方なら合理的です。
第2期と第3期はどちらが先ですか?
第2期(オーバーロードⅡ)が先で、第3期(オーバーロードⅢ)があとです。公式の配信ページではどちらも放送年が2018年と表記されているため、年で並べ替えると判別できません。タイトルのローマ数字で判断してください。
アニメの続きを漫画で読むことはできますか?
漫画版はアニメと重なる範囲から始まるので、アニメの続きにすぐたどり着くことはできません。公式サイトの記載では漫画は19巻まで出ていますが、小説と漫画では1冊あたりの進み方が違うため、巻数の多さは話が先まで進んでいることを意味しません。アニメの続きを最短で知りたい場合は、原作小説の15巻からが答えになります。
参照した公式情報(取得日)
この記事の放送年・話数・公開日・発売日・配信開始日は、次の公式ページの記載を確認して書いています。取得日はいずれも2026年9月7日です。配信状況や刊行状況は変わることがあるので、購入・契約の前にはご自身でも最新の表示をご確認ください。
- 劇場版「オーバーロード」聖王国編 オフィシャルサイト: https://overlord-anime.com/ (BOOKS=原作小説・漫画・スピンオフ漫画の刊行状況)
- 同 NEWS: https://overlord-anime.com/news.html (全国ロードショー・IMAX先行・MX4Dと4DXの上映・Blu-rayとDVDの発売・配信開始の各告知)
- TVアニメ「オーバーロードⅣ」オフィシャルサイト: https://overlord-anime.com/_season4/ (第4期の放送開始日・放送局・配信・スタッフ)
- TVアニメ「オーバーロード」(第1期)オフィシャルサイト: https://overlord-anime.com/_season1/ (劇場版総集編2本の上映開始日)
- dアニメストア オーバーロード: https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=20213 (全13話・2015年・マッドハウス)
- dアニメストア オーバーロードⅡ: https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=21936 (全13話・2018年・マッドハウス)
- dアニメストア オーバーロードⅢ: https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=22251 (全13話・2018年・マッドハウス)
- dアニメストア オーバーロードⅣ: https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=25617 (全13話・2022年・マッドハウス)
- dアニメストア 劇場版 オーバーロード 聖王国編: https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=28243 (2024年・マッドハウス/配給 角川ANIMATION)
- dアニメストア ぷれぷれぷれあです: https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=22738 (全8話・2015年・スタジオぷYUKAI/ジャンル ショート)
- KADOKAWA オーバーロード16 半森妖精の神人 下: https://www.kadokawa.co.jp/product/322012000733/ (2022年7月29日発売・364ページ・新文芸)
- KADOKAWA オーバーロード12 聖王国の聖騎士 上: https://www.kadokawa.co.jp/product/321706000847/ (巻タイトル)
- KADOKAWA オーバーロード13 聖王国の聖騎士 下: https://www.kadokawa.co.jp/product/321709000664/ (巻タイトル)
- Lemino 公式ニュース: https://lemino.docomo.ne.jp/leminonews/articles/overlord-the-sacred-kingdom-arc-the-movie (2025年9月26日0時より先行配信)
- Netflix 日本 劇場版 オーバーロード 聖王国編: https://www.netflix.com/jp/title/82040442 (配信の有無)
なお、原作小説の巻とアニメ各期の対応関係は公式が発表しているものではありません。この記事では目安として示しています。
まとめ
- 見る順番は放送順でOK:第1期 → 第2期(Ⅱ)→ 第3期(Ⅲ)→ 第4期(Ⅳ)→ 劇場版「聖王国編」
- TVアニメは各期13話・全4期で52話。制作はすべてマッドハウスで一貫している
- 第2期と第3期は公式表記がどちらも2018年。年で並べ替えず、ローマ数字で判断する
- 劇場版「聖王国編」は第4期を見終えてからが初期値。時系列にこだわるなら途中に挟む選択もあるが、あとから調整できるのは見終えてからのほう
- 2017年の劇場版総集編2本は順番に入れなくてよい。第1期を数年前に見て記憶が薄い人のおさらいには向く
- 劇場版は配信で視聴可能(2025年9月26日にLemino・dアニメストアで先行、11月1日から他サービスへ順次)
- アニメの続きは原作小説15巻から。小説は16巻まで、漫画は19巻まで刊行されているが、巻数は媒体をまたいで比較できない
- ぷれぷれぷれあです等の付録アニメは順番に入れない。本編を見終えたあとのお楽しみ
- 第5期は公式未発表(公式サイト・公式Xで要確認)
オーバーロードは1期ごとに舞台と関わる勢力が切り替わっていくので、順番さえ間違えなければ初見でも十分に楽しめます。まずは第1期から、気楽に始めてみてください。作品選びに迷ったときは、アニメ初心者でも見やすい作品もどうぞ。


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